おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

徒然

突然‪、夫に「コフレってなに?」「ホリデーってなに?」と聞かれて妻は激しく動揺した。

なんだよ。‬今年はコフレもホリデーもまだ手を出してないぞ。どこでその情報を仕入れて来たんだ。

とはいえ正直なところ、コフレもホリデーも意味はよくわかっていない。わからない事はすぐ調べるし、気になった事はとことん調べてしまう気質だけど、これに関しては意味を知る必要性を感じないし、あまり興味がない。

 

ある日、頭痛‪薬を飲むのに用意したぬるま湯を「逆さ水だ」と義母に奪い捨てられて以来、逆さ水という概念そのものを受け付けなくなった。聞くだけでゾッとする。ほとんどトラウマだ。

私は、合理性を欠く古い習わしが昔から苦手だ。伝統を大事にするのは勝手だが、個人的にやっていてほしい。

私は頑固だ。湯が先か、水が先かで物質の状態に違いはない。そのどちらがそれにあたるのかを一生覚える気はない(中指を立てながら)

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私は犬を飼ってはいるが、猫も大大大好きだ。彼らはとても可愛い。お顔も手の動きも、大抵の場合は簡単には甘えてこないその高貴な振る舞いもまたそそる。

最近、何故かわからないが、猫がいかに人気があるか、猫がいかに可愛いかを語る場面で、犬が引き合いに出され、やんわりdisられるのを目にする機会がたびたびあった。

そのたびに、私はションボリしている。猫はめちゃくちゃ可愛い。犬がどうあろうと、猫が可愛い事実は揺らがない。それは犬だって同じだ。

他のことにも言えるけれど、何かを褒める時に別の何かをこき下ろすような物言いは、褒められた方の気持ちも傷付けかねない。

同じ事を伝えるなら、私も言い方には気を付けようと改めて思った。

 

ソファの下に寄りかかって座っていると、犬がそっと背中を差し出してくる。「なでろ」と言わんばかりの堂々たる背中。始めのうちは放っておくが、時折 犬が物欲しそうな顔を向けてくる。チラリ、チラリ。飼い主がその誘惑に負けてついついなでてしまうものだから、犬は「人間に背中を差し出すと撫でてもらえる」とインプットする(繰り返し)

その背中を撫でられている時の恍惚とした表情は一体なんなんだ?

そういえば、実家で飼っていた犬も背中を撫でられるのが好きだった。犬は背中に特殊なツボでもあるのかもしれない。いや、知らんけど。

 

 

選択肢

いつも犬の散歩には携帯も持たずに家を出る。

ときどき「散歩中に突然死したら私は身元不明の遺体になるのか」と、ぼんやり考える。完全にアンナチュラルの影響だ。

私にとって私が死ぬことは大した問題ではない。けれど、残された犬は一体どうなるのか。急に動かなくなった私を前におろおろする様子を想像する。途端に死ぬのが怖くなる。

どうか散歩中だけはご容赦願いたい。

 

連休明け、いつも通りの喧騒の中にいたら、なぜだか酷く泣けてきた。連休明けに仕事に行けない状況を想像して怯えていたせいか、生きてこの日を迎えたことに対する感情なのか、よくわからないけど無性に泣けて涙を堪えて人波を歩いた。

私は運が良かっただけで、被災した人との間に大きな違いはなかったと思っている。

 

今回、台風が来るにあたって、住んでいる市町村の避難所について確認したけれど、ペットを連れて行ける避難所は一つもなかった。

数年前にできた条例の内容からしても、どうもペット連れに厳しいという印象があったので、なんとなく予想はしていた。けれど、落胆はあった。

うちの隣家は瓦屋根。もし、風害で家も車も被害に遭ったら、私たちは行き場を失ってしまう。

近くの公園にはいつもたくさんの犬連れが訪れている。あの人たちは全員避難所には行けないということか。

もし避難指示が出たとして、私に「犬を置いて避難する」という選択肢はない。きっと私だけではないはずだ。こんな時に自己責任を持ち出されてはたまらないなと感じる。

アレルギーの問題があるのはよくわかっている。全避難所の1割でもいい。私たちには、ペットを連れて避難するという選択肢が必要だ。

声をあげないと変わらないのなら、今がその時なのではないか と自分を奮い立たせる。

出来ることを探してみようと決めた。

 

ジャケ買い

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ここ数日、欲しいニットの色をキャメルにするか、パープルにするかずっと考えている。

最近 髪を切って黒髪のトランクスになってしまったので、パキッとした色を着たい気もする。顔色は置いといて、多分似合う。でもな、秋だよ?キャメル絶対似合うよ?を無限ループ

なんて平和な悩みだ、しょうもなくて申し訳なくなってくる。

 

私はあまり選択に迷うタイプではない。いつもピンときた欲しいものは即座にレジに持ってゆく。

小学生の時、あるアーティストのアルバムをジャケ買いした。小学生で3千円もするアルバムをジャケ買いするってなかなかだよな、と自分でも思う。

ただ、日頃から使わずに貯め込んでいたので、金だけはあった。その時、ここぞと言う時は使うタイプだった私の「ここぞ」という時が来たという確信があった。

ダイクマで仁王立ちして「これお小遣いで買う」と宣言した。親は驚いた様子でそれが何なのかを説明したが、私は「買う」と譲らなかった。

そうして買ったのがスピッツの「ハチミツ」だ。あとで知ったが初回限定版だった。いやこれ年がバレるな。まあいい。

それから毎日エンドレスで聴いた。どうしようもなくマサムネさんの声に惹かれた。

気付けば私は、スピッツの大ファンになっていた。

それまでのCDを少しずつ買い集め、新しく出たCDは必ず予約して買ったし、覚えたてのインターネットで調べてファンレターも書いた。

ハチミツ以降の初回限定版は、ほとんど持っている(これは自慢です)

最近の目覚ましい活躍を見ていると不思議な気持ちになると同時に、出会った頃と変わらないトーンの彼らに、なんだかほっとさせられる。

私にとってスピッツは米津玄師とはまた別の、ホームのような存在だ。

 

台風一過

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朝、わが家に施した台風対策のあれこれを片付けたあと、ボサボサのままの髪を隠すように帽子を被り、強風のなか犬を散歩に連れ出した。

ガラスが落ちていないか、小動物の死骸がないか、犬が行く先に注意を払いながら、帽子を押さえつつ、なんとか無事に散歩を終える。

私の住む町の様子はいつもとなんら変わりない。

帰宅して、久しぶりの散歩に満足気な犬の様子。なんだか妙にホッとしてしまう。飼い主は日常のありがたさが身にしみてちょっと痛いくらいだ。

 

最強クラスと言われた台風が去って、各地の被害状況が続々と明らかになってきた。あまりの状況に、言葉が見つからない。

心配されていた風害よりも、水害の深刻さが色濃く残されている。

義援金など動きがあれば、私もすぐに協力します。

どうか無事でいてほしい。

 

しこり

私は今、言葉を扱うことの難しさを痛感している。

これ、肘までまくった袖の中に「どういうわけか外れた腕時計」が入っていた。という摩訶不思議な出来事なんだけど、このツイートを読んでそれを理解する人は多分 ほとんどいない。

この出来事のおかしさは「袖の中に外れた時計がポツンと入っていた」こと。なのに、その情景が伝わらない。

後からこの文章の足りなさに気が付いて、自分が前提としてわかっている事を、相手もわかっているかのように掻い摘んで話すクセがツイートにも出ているな…と反省した。どうやら私のめんどくさがりは会話にまで及んでいるらしい。

よく夫に指摘される。「俺だからわかるけど、他の人にそれ通じないから気を付けて」はい申し訳ありません以後気をつけます。を繰り返し、その度に襟を正してきた。なのにこのザマである。そろそろ飽きれて夫にご指摘いただけない気がする。

戒めの為にこの言葉足らずなツイートは今後も残しておこう。

それにしても、なぜ時計は外れたのか

電車でふと腕に時計がない事に気付いた時、どこで落としたのか若干パニックになりながら、付けてた時計が外れて落ちて気付かないことなんてあるのか?もしどこかにあるとしたらどこか?自分がどんな動きをしたか?と冷静に自分を観察してみて、ハッとして袖を触ったら硬いものがあって、心の底からホッとした。人前で袖から時計を取り出す勇気がなく、会社に着いて一人でこっそり袖から出した。私は朝から何をやってんだろう。

朝の記憶を辿ってみる。家の駐車場を出た瞬間、黒い時計が腕にあるのを何気なく確認した。時計は確かに腕をぐるりと一周していた。それをハッキリ記憶しているだけに余計不思議だ。

大体こういう話は紐解いて長々と書けば書くほどつまらなくなる。わかっていても、書きたくなるほどに摩訶不思議な出来事だった。

話の着地点が見えなくなってきたので、下書きしてあった別の記事にバトンタッチしようと思う。

 

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年に一度、猛烈にピアスを開けたい衝動に駆られることがある。しかし、私はもう容易くピアスを開けられない。

高校に入ってすぐ、貯めてあったお年玉でピアスを開けた。ピアスを開けることは中学の時から決めていた。

「高校生になっても茶髪はダメ。ピアスなら開けてもいい」という母の謎方針により、私に与えられた選択肢は一つだった。

(当時も今も、母のこの方針が本当に理解できない。なんでピアスはオッケーなんだ。普通は逆だぞ。)

ビビリなのでいつも通っていた耳鼻科でピアスを開けてもらい、せっかちなのでファーストピアスを2週間ほどで外して、買ってあったお気に入りに付け替えた。

ところが、しばらくすると耳に湿疹が出始め、日に日に耳は荒れていった。原因は金属アレルギーだった。知らなかった、私 金属アレルギーだったのか。

仕方なくピアスを外し、薬を塗って過ごしたが、治った頃にはピアス痕としこりを残し、穴は塞がっていた。

この「しこり」を病院で診てもらったことがある。ピアスを開けるなら、切開してしこりを取り除くか、しこりを避けて別の場所に開け直すかの選択しかない。しこりの上から開けると、かなりの痛みを伴う。そう医者に言われた。

耳たぶの たぶ とは本来「垂れた部分」という意味だが、私のそれはそぎ落とされた残りと言った方が正しい、貧相な耳だ。

そのたぶと呼べない貧相なそれに、しこりを避け新たに穴を開けるスペースは残されていない。つまりは私がピアスを開けるには、切開しか選択肢はないということ。

「なに?切開?切って開くの意?オッケーオッケー👌そこまでしてピアス開けなくても、可愛いイヤリングあるよ。いけるいける」

私は痛いのが嫌いだ。陽気な脳内会議の結果、切開などするわけもなく現在に至る。

しかし今、私は例によって 猛烈にピアスを開けたい衝動に駆られている。神様仏様お医者様 現代の技術で痛い思いせず どうにかなりませんか。

余談ですが、不測の事態によりピアスの穴が塞がってしまったため

「ピアスの穴がこんなことになって、バイトもダメ、茶髪もダメ、携帯もダメ、これじゃ気持ちのやり場がない。どうか髪を染めさせてほしい」

と母に直談判して、どうにか染髪を許してもらった。

クラスで携帯がないのは私を含め二人だけという時代。私は、自分の稼ぎがないなら携帯を持てないのは当然という感覚だったので、特に携帯について思うことはなかったけれど

結局、父が仕事をやめた高1の終わりにバイトが解禁され、バイト代のおかげで携帯も解禁、私は耳たぶにしこりのあるごく普通の高校生になった。

一連の出来事を思い出す時いつも、人生何がどう転ぶかわからないと思わされる。良くも悪くも、予定通りにはいかないものだな。

 

ネイルケア

ご質問をいただいたので、ネイルケアについて簡単にまとめました。

 

爪のためという意味では、手のケアも同様に重要だと考えていますので、その辺りについては

手湿疹のケアと、手湿疹予防ケアのまとめ - おしゃべりな脳みそ

こちらの記事でご確認いただければ。

肌が敏感なので手荒れ予防も含め、簡単に出来ることを今も続けています。

ネイルケアについて以下一つずつ触れていきます。

【ネイルオイル】

私調べでネイルケアにいいオイルは、浸透しやすいスクワランか馬油、アルガンオイルあたり。これは一応、選ぶ時の基準の一つです。

ただ、cactusさんとも話してたんですが、ネイルオイルは何を使うかよりも、まめに塗る習慣が最も重要だと感じています。

なので、最も重視するのは何が入っているかよりも、使いたくなるような好きな香りだったり、パッケージが好みかどうかです。

私は自宅ではあちこちにオイルを配置して、頻繁にケアしやすいよう工夫しています。職場でも合間に塗れるよう、デスクの目に付く所に置いています。

家では3箇所に置いてるので、手頃な値段のものを。

(最近鼻の調子がいいせいか、ちゃんとローズの香りします。鼻バカで申し訳ない)

デスクに置いてるオイルの写真がないな…LISARCH q.i.d ネイルオイルのローズマリーの香りを使っています。

NAIL CARE | LISARCH | OFFIAL SITE

ロールオンタイプは意外と使いやすいです。こぼす心配もないしササっと気軽に塗れて◎です。パケもシンプルで好き。(最近、家に置く用も買った)

 

【ネイルリムーバー】

爪に最もダメージを与えているのはネイルを落とすリムーバーです。ごく普通のこだわりですが、リムーバーはアセトンフリーであること、ケア成分配合であることを条件に選んでいます。

手に入りやすく香りが気に入っているのは、無印のリムーバー。

オイル配合なので爪のダメージが抑えられるのが魅力です。オレンジのいい香り。

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除光液 100ml 通販 | 無印良品

最近購入したCausette.Joliのリムーバーは無印よりも落ちが早い気がするのと、オイルが入っていないサッパリした使用感が気に入っています。

こちらはハーブの香りがします。

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Plaisir des Fleurs Enamel Remover | Causette.Joli Online Shop

ただこれ、ちょっと片手で使いたい時に蓋が扱いにくいです。可愛いんですけどね。

 

(↓2020.6.27追記)

NAILS INC リムーバーポット

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中に除光液が染み込んだスポンジが入っていて、指を一本突っ込んでくるくるするタイプのリムーバーです。

これは爪を塗ってる途中で、うっかりどこかにぶつけてヨレてしまった時など、一本だけ落とすのに最適です。頻繁にネイル塗る人に特にオススメ。

もちろんアセトンフリーです。なのに、本当にビックリするくらいよく落ちます。

(↑2020.6.27追記)

 

【爪やすり】

爪切りで爪を切ると傷みやすいので、できる限りやすりで削っています。

私が愛用しているのは5セカンズシャイン。

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個人的に金属のやすりよりも扱いやすくて、とても気に入ってるオススメの逸品です。爪先をやすった後が本当にツルッツルになります。

爪の表面を磨くのにも使えるみたいですが、私は使ったことないです。爪先をやするのだけに使ってます。

公式オンラインが見当たらないんですが、普通にロフトとかAmazonで売ってます。

 

スペシャルケア】

ネイルを落とした後は、ドクターネイルのディープセラムで爪の傷みを補修しています。通常は爪に浸透しにくい爪に必要な成分を、特殊な技術で内部まで浸透させることができるのがドクターネイルのすごいところです。

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ディープセラムを塗って乾いたら 前出のドクターネイル デイケアオイルを塗って寝ます。ディープセラムは水溶性なので、寝る前に塗るのが一番効果があります。

私はほぼ一年中ネイルをしてリムーバーで爪に刺激を与えているので、スペシャルケアは必須だと考えています。ボロボロになってネイルができなくなったら悲しいので、2ヶ月に一度くらい爪を休ませる週も設けます。休肝日みたいなものです。単純にネイルを塗る気力が出ない時もあるので、適当に好きなタイミングでネイルをお休みしています。

ベースコート

最近、爪のケアを考えてベースコートを選びました。

NAILS INC ジェル リハブトリートメント

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ジェル リハブ トリートメント |NAILS INC(ネイルズインク)online store

商品説明によると、乾燥しダメージを受けた爪のためのトリートメントベースコート。ミネラル・ビタミンが豊富で保湿効果の高いシーウィード、ケール、アルガンオイルを配合しています。(オンラインでは売り切れですが、店頭では普通に売ってます)

ただし、このベースコートは薄い白に発色しますので、クリアカラーを使用する場合には不向きです。その場合はNAILS INCのスーパーフードを使用しています。

追記・ジェルリハブトリートメントは使用するうちに白いダマがでるようになるので、要注意です。

 

トップコート

トップコートはNAILS INCの45セカンドをメインに使用していますが、白が強いカラーに重ねると微妙に液のピンク色を拾って彩度が変わってしまうので、ネイルカラーに合わせてessieのgood to goを使うこともあります。

どちらも速乾でオススメのトップコートです。もしどちらか一つを選ぶなら、NAILS INCかな。

 

ネイルケアと呼べるものはこのくらいでしょうか。ここまでつらつらと並べておいて何ですが、私は甘皮の処理とか一切しないズボラな人間ですので…ケアもやりたい時にやりたい事しかやりません。できるだけ手が込んでない続けやすいことを取り入れるようにしています。

ほかに気になる事があれば、個別にご質問いただければと思います。わりと抜けてるので

ではでは

 

 

旅の記録

大学四年の時、必修単位ピッタリに単位を取り終え、秋から春まで時間を持て余していた私は、掛け持ちしたバイトの他にチョコレート工場で短期のバイトをしてお金を貯めて、初めての海外へ行った。

パスポートはケチって5年にしたけど、旅行先で写真をたくさん撮るためにデジカメも買ったし、時間を潰すためのiPodも買った。

しかし、パスポートはケチって正解だった。私はあの年の2回の海外旅行を最後に日本を出ていない。

海外、怖かった。スリとか強盗とかジプシーとかあれとかこれとか注意しろと言われて、もういるだけで緊張してどっと疲れた。

海外に行ってよくわかった。嫌になる事もたくさんあるが、日本は治安がいい。首からぶら下げた大事なものを、ナイフで切って持ち去られる心配がない。もうそれだけで私には充分だ。

初めての海外はイタリアだった。ローマからミラノまでを一週間かけてバスで移動しながら観光地を巡るプラン。

コロッセオ、トレビの泉、サン・ピエトロ大聖堂ピエタピサの斜塔フィレンツェの街並み、ベネチア、ヴィットリオエマヌエーレ二世通りなど有名どころをくまなくまわった。

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探してみたら、買ったばかりのデジカメで撮った写真が残っていた。本当に見るものすべてに感動した。自分の国にあんなのあったら、誇らしくなっちゃうな。

バスで一緒に移動するので、だんだんツアー参加者ともそこそこ話すようになったし、何より添乗員さんがユーモアがある人でとても面白かった。

旅行中、見たものや感じた事を忘れたくなかった私は写真では飽き足らず、毎晩 写真を見ながら日記形式であれこれと感動や面白かったことを思うままに書き綴った。

その旅の記録が、なかなか面白い(自分で言う)

ある時、夫に読ませてみたことがあった。

時々フッと笑いながら読み進めていく夫の横で、はてどんなこと書いたっけと思い返してみて、ハッとした。

2日目はイタリアから当時好きだった彼(その後付き合う)に電話をかけた話が書いてある。

「あ、ごめんダメだこれ」と言いながら、慌てて2枚目に入る前に回収。

「えっ楽しく読んでるのに」

「いや、これ以上は元彼が登場するから読ませられないな」

「いいとこだったのに!そのメモが!面白いなんて!知りたくなかった!」←ふざけてる

「はいはい、ごめんて」←笑ってる

こんなやり取りのあとも、結局 面白くて捨てられなかった。基本的に、なんでも迷いなく捨てるタイプなんだけど。汚ったない字で殴り書きされたメモは、クソみたいな元彼の記憶とともにしまってある。

 

格安ツアーのため、ミラノからアムステルダムアムステルダムから成田と乗り継ぐ帰路だった。

しかし、ご存知の方もいると思うが、ミラノは霧が多い。その日も霧が濃く、定刻を過ぎても搭乗の案内が出なかった。

アムステルダムでの乗り換え時間はそんなに長くない。このままだと、乗り換えの便に間に合わないかも知れない。不安なままアムステルダムへ向かった。

アムステルダムに着く頃には乗り換え便が出る時間を少し過ぎていた。けれど、添乗員さんの「待ってもらうよう頼んであるから、走って」という言葉を信じてみんな走った。

みんなが動く歩道を走っている時、ツアーに参加していたおばあちゃんが転んだ。

動く歩道の上でバタバタとおばあちゃんを起こそうと慌てふためく大人たち。なかなか起き上がれない、おばあちゃん。

その様子を歩道の横から見ていた私は「いや、ダメだろこれは」と思い『緊急停止ボタン押して!』とボタンを指差した。わりと大きな声が出て、自分でもビックリした。

近くにいた人がすぐさまボタンを押して、おばあちゃんは止まったレールの上でゆっくりと起き上がった。

結局、乗り換え便は定刻通りに出発していたし、私たちは無駄に走って、おばあちゃんは転び損、散々だった。

だけど、一息ついたところで出会った天使のような赤ちゃんの笑顔で、みんなが笑顔になった。

添乗員さんが取り直した便までは6時間あって、空港内でご飯を食べたり、絡み合うカップルの情事を眺めたりしながらなんとか時間を潰した。

6時間後の便でパリへ行き、パリから成田へ。おいおいまた乗り換えんのかよと思ったが、シャルルドゴール空港のスタッフ、男女ともに妙にカッコよくてモデルみたいで、みんなでテンションが上がった。空港もなんかお洒落だったな。

結局、予定より半日ほど遅くなった帰国。友人はバイトに出れなかったし(なんでバイト入れてんだよタフだな)その友人の荷物が行方不明になって1ヶ月ほどして手元に帰ってきた(乗り換えでありがち)私は遅れただけでなんの害もなかったが、とにかく疲れてしまい奮発して成田からバスで帰った。

こういう事があるから、海外旅行に行くときは絶対保険に入った方がいい。(私は入ってた)

いやはや急に保険をすすめる話になって、私も戸惑っているところですが、終わります。