おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

しこり

私は今、言葉を扱うことの難しさを痛感している。

これ、肘までまくった袖の中に「どういうわけか外れた腕時計」が入っていた。という摩訶不思議な出来事なんだけど、このツイートを読んでそれを理解する人は多分 ほとんどいない。

この出来事のおかしさは「袖の中に外れた時計がポツンと入っていた」こと。なのに、その情景が伝わらない。

後からこの文章の足りなさに気が付いて、自分が前提としてわかっている事を、相手もわかっているかのように掻い摘んで話すクセがツイートにも出ているな…と反省した。どうやら私のめんどくさがりは会話にまで及んでいるらしい。

よく夫に指摘される。「俺だからわかるけど、他の人にそれ通じないから気を付けて」はい申し訳ありません以後気をつけます。を繰り返し、その度に襟を正してきた。なのにこのザマである。そろそろ飽きれて夫にご指摘いただけない気がする。

戒めの為にこの言葉足らずなツイートは今後も残しておこう。

それにしても、なぜ時計は外れたのか

電車でふと腕に時計がない事に気付いた時、どこで落としたのか若干パニックになりながら、付けてた時計が外れて落ちて気付かないことなんてあるのか?もしどこかにあるとしたらどこか?自分がどんな動きをしたか?と冷静に自分を観察してみて、ハッとして袖を触ったら硬いものがあって、心の底からホッとした。人前で袖から時計を取り出す勇気がなく、会社に着いて一人でこっそり袖から出した。私は朝から何をやってんだろう。

朝の記憶を辿ってみる。家の駐車場を出た瞬間、黒い時計が腕にあるのを何気なく確認した。時計は確かに腕をぐるりと一周していた。それをハッキリ記憶しているだけに余計不思議だ。

大体こういう話は紐解いて長々と書けば書くほどつまらなくなる。わかっていても、書きたくなるほどに摩訶不思議な出来事だった。

話の着地点が見えなくなってきたので、下書きしてあった別の記事にバトンタッチしようと思う。

 

f:id:nagamurut:20190930204228j:image

 

年に一度、猛烈にピアスを開けたい衝動に駆られることがある。しかし、私はもう容易くピアスを開けられない。

高校に入ってすぐ、貯めてあったお年玉でピアスを開けた。ピアスを開けることは中学の時から決めていた。

「高校生になっても茶髪はダメ。ピアスなら開けてもいい」という母の謎方針により、私に与えられた選択肢は一つだった。

(当時も今も、母のこの方針が本当に理解できない。なんでピアスはオッケーなんだ。普通は逆だぞ。)

ビビリなのでいつも通っていた耳鼻科でピアスを開けてもらい、せっかちなのでファーストピアスを2週間ほどで外して、買ってあったお気に入りに付け替えた。

ところが、しばらくすると耳に湿疹が出始め、日に日に耳は荒れていった。原因は金属アレルギーだった。知らなかった、私 金属アレルギーだったのか。

仕方なくピアスを外し、薬を塗って過ごしたが、治った頃にはピアス痕としこりを残し、穴は塞がっていた。

この「しこり」を病院で診てもらったことがある。ピアスを開けるなら、切開してしこりを取り除くか、しこりを避けて別の場所に開け直すかの選択しかない。しこりの上から開けると、かなりの痛みを伴う。そう医者に言われた。

耳たぶの たぶ とは本来「垂れた部分」という意味だが、私のそれはそぎ落とされた残りと言った方が正しい、貧相な耳だ。

そのたぶと呼べない貧相なそれに、しこりを避け新たに穴を開けるスペースは残されていない。つまりは私がピアスを開けるには、切開しか選択肢はないということ。

「なに?切開?切って開くの意?オッケーオッケー👌そこまでしてピアス開けなくても、可愛いイヤリングあるよ。いけるいける」

私は痛いのが嫌いだ。陽気な脳内会議の結果、切開などするわけもなく現在に至る。

しかし今、私は例によって 猛烈にピアスを開けたい衝動に駆られている。神様仏様お医者様 現代の技術で痛い思いせず どうにかなりませんか。

余談ですが、不測の事態によりピアスの穴が塞がってしまったため

「ピアスの穴がこんなことになって、バイトもダメ、茶髪もダメ、携帯もダメ、これじゃ気持ちのやり場がない。どうか髪を染めさせてほしい」

と母に直談判して、どうにか染髪を許してもらった。

クラスで携帯がないのは私を含め二人だけという時代。私は、自分の稼ぎがないなら携帯を持てないのは当然という感覚だったので、特に携帯について思うことはなかったけれど

結局、父が仕事をやめた高1の終わりにバイトが解禁され、バイト代のおかげで携帯も解禁、私は耳たぶにしこりのあるごく普通の高校生になった。

一連の出来事を思い出す時いつも、人生何がどう転ぶかわからないと思わされる。良くも悪くも、予定通りにはいかないものだな。