おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

意味なんてなくていい

最近、ツイッターで話題にあがっていて気になる存在になった、髭男爵山田ルイ53世

NHKのSWITCHインタビューで動物学者と対談するのを知って、興味がわいて何気なく録画した。

対談相手の動物学者 今泉忠明さんは「ざんねんないきもの事典」を監修している方、と言えばわかる方も多いのではないかと思う。

そのSWITCHインタビューが、とてもとても良かったのです。ぐっときた。

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SWITCHインタビューとは、番組の前半と後半でゲストとインタビュアーを「スイッチ」しながら、それぞれの話しを聞いていく対談番組。

山田ルイ53世は、勉強もスポーツもできる優等生として過ごした中学の時に、ふとした事がきっかけで学校に行かなくなり、6年間引きこもって過ごしていたという。

彼の「誰でも些細なきっかけで引きこもりになりうる」という言葉は多くの人に届いてほしい。引きこもっている人にも、自分は引きこもりとは程遠いと思っている人にも。

今泉忠明さんの 転位行動の話、肉食だったパンダのように生きる為に別の道を選んだ動物たちの話、進化は必ずしもいいことではない…という話もとても興味深かったです。私たち人間は記憶力が良すぎるが故に、弊害が多い。

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中でも、もっとも共感したのが山田ルイ53世が言った「そんなに意味がないとあかんか?」という言葉でした。

「無駄を許容する」

「意味付けなくてもいい社会」

米津玄師の「無駄を愛そう」という言葉を思い出す。

私は、すべてのことに意味なんてなくていい、と常々思っていて、もっと言うと、生きてる意味とか別に求めていない。

私は私であって、ハッキリと言葉で表現できるような「何者か」である必要もない。それでも、生きててよかったと思う瞬間はある。それで充分だな、と。

何かに大きく意味づけをすると、それを失った時に生きるのがツラくなる。だから、何事も程々に。

 

私はこの社会で生きていくにはどうも適していないなと感じてきたけれど「適してなくても生き延びることが面白い」という言葉に、なんだか励まされる思いがした。

再放送の予定が出ていないのが残念なんだけど、NHKさんどうにかなりませんかね。あれはきっと、観た人を楽にする力のある番組です。