おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

変化

今日、久しぶりに散歩でよく会うご老人とお話をした。

実は長らく、よく会う時間帯、よく会うルートを避けて散歩に出ていた。それは、私が無自覚にウィルスに感染している可能性を考えてのことだったし、相手もそれを望むだろうと思っていたからだった。

けれど、今日話してみて、それは少し思い違いだったかもしれないと思い至っている。

ご老人は老犬ながらも元気な柴犬を連れ、小綺麗な身なりと品のいい語り口が印象的な人。散歩で出会う数々の犬連れの中でも、私が一方的に好感を抱き、密かに大事にしてきた ささやかな関係の一つだった。

散歩中に出会うと、うちの犬をさも愛おしそうに撫で回し甘い言葉をかける。それがお決まり。

私たちはいつも、犬を通したコミュニケーションしかしてこなかったけれど、今日は少し違った。

ご老人は人とのコミュニケーションを欲しており、人間である私との会話を楽しんでいるようだった。

最初は勘違いかもしれないと思ったけれど、私と別れた後、背中の向こうで新たに始まった会話の様子から考えて、まず間違いないだろう。

散歩から帰宅し満足そうな犬を眺めながら

遠くにご老人と柴犬がいるのを確認するとルートを変えるのはもうやめよう、そう思った。

 

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先日 会話の中でふと夫が

「離婚する人たちって、なんなんだろうね」

と言うので、私は自然な気持ちで

『自分は離婚しないと思ってるんだ』

と言った。

すると夫は

「どういうこと?あぁ離婚したいんだ。」

『そういうことじゃなくて、単に自分は妻に三下り半を突き付けられるかも知れないとは思っていないんだなぁと私が思ったってことだよ。私は自分が離婚を切り出される可能性はゼロじゃないと、ずっと思ってるから。』

そこから、この一年くらいの夫の怒りの沸点の低さについて、職人気質な義父によく似てきたなと感じていること、義父と義母はそれでもここまで二人でやってきたかもしれないけれど、それはあの二人の関係性や時代背景の結果であって、私と夫ではまた別の話であること、正直言ってどれくらい耐えられるか不安があること、すべて洗いざらい話した。傷付けないよう言葉を選びながら、でも切実さが正しく伝わるように。

私は自分の想いを吐露するだけではなく、一つの提案としてアンガーマネジメントの手ほどきを例を交えつつ話した。それは、自らの怒りに夫自身が苦しめられているようにも見え、なんとかなるなら手助けをしたい気持ちからでもあった。

それから10日ほど経った頃、思いがけず夫から経過報告を受けた。

あれ以来、アンガーマネジメントを実践していること、やってみて感じたこと。とりあえず、マイナスになる事だけは無さそうだと感じているという結びに、内心ホッとした。

夫は去るものを追わないタイプの人で「もういい」と女が泣きながら言うのを「わかった」と放置して関係を終わらせてきた。多分、そのほとんどが真意とは逆だったのだろうと推測されるけれど、そういう人だから私の先日の物言いに対してどういう感情を抱き、何を選択するのかは未知数だと思っていた。ほとんど賭けだった。まあ、私もそれほど強い危機感を抱いていたからこそ切り出したのだけれど。

アンガーマネジメントは私にとても向いている。怒りを感じたら目の前にある物体をよく観察し、別のことを考えることで一旦冷静になる。大体いつも気もそぞろなところがあるので、こういう考察はお手の物だし、やってみていくつも発見があった。

本当に怒るべきことなんて、身の回りにほとんどない。社会問題と関係してくると話は別だけれど、半径3メートルで起こることなんてたかが知れている。

夫は怒りを感じた時「本当にこれは怒るべきことか?それほど重要なことなのか?」自問するようになったらしい。

『40過ぎて変わろうとするのも大変だろうけど、私は君の変化を祝福するよ。』今はそういう気持ちで応援しながら見守っている。