おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

ヒキコモリ

連休中に悪化した風邪は、ノドに何者かがまとわりつく感覚を残すのみというところまで来ました。食欲も復活したし負ける気がしない。ご迷惑をおかけしないよう、相変わらずマスクをして過ごしています。正直言って暑いです。

連休中は風邪で出かけるわけにもいかず、やるべき事もやりつくし、Switchインタビューを観て気になっていた山田ルイ53世の本を買って読みました。引きこもり中の電子書籍の利便性ハンパない。本屋に行かずして本が買える。届くのを待つ時間すら不要。ビバ電子書籍

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「ヒキコモリ漂流記」

中二で始まった6年におよぶ引きこもり生活から、ルネッサーンス!で一発当てた後、結婚して子どもが生まれる最近まで起きた出来事と、その間、山田さんの中に巡っていた様々な感情について丁寧に書かれた一冊。本読むの苦手だけど、クスッと笑えてすらすら読めた。

それがまあ、なかなか壮絶な引きこもり具合で、読んでるこっちは引きこもりたくもないのに引きこもり状態なので、状況がシンクロして妙なリアリティがあって良かった。(なんて個人的な感想だよ)

総じて、山田順三のクズっぷりがすごい。でも、なんだかわからなくもないという感情がどこかにあって、読み終える頃にはすっかり山田順三が好きになっている。

なんていうか、人との距離感だったり、勝手に近いものを感じて、特に娘さんに対する想いなんかは、多分私も同じような感覚になったであろうタイプなので、読んでいて胸がギュッとなった。とてもじゃないが、今の私には抱えきれない。子どもいなくて助かった。今後の私の人生計画にも子どもはいないし、いなくていいと思っている。ほんの少しの強がりも含んでいるものの、大真面目に考えてそう思う。

でも、引きこもって以来 人生が余った感覚にとらわれていた山田さんには、娘さんたちがいて良かったなぁとしみじみ思う。

660円、いい買い物をしました。