おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

嫌われ者のはなし。

世の中では大抵の人に嫌われている、虫という存在。私は昆虫に詳しかった兄の影響もあって、全然平気というか、むしろ虫によってはすごく可愛いと思っているフシがある。シロテンハナムグリかわいい。

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幼少期は図鑑を眺め、模写するのが好きだった。その為、当然のように中学の文化祭ポスターはカナブンを描いたし、卒業記念のタイルにはセミを彫った。

人生で最も病んでいた中二の時に描いた、蜘蛛と蝶の絵は私の中で最高傑作だったし、展示されて、卒業文集にも載った。自慢かよと言われれば、これは自慢です(過去の栄光)

しまった、話がそれた。

私とは対照的に 夫は虫が苦手で、家の中でGに遭遇すると大声で私を呼んで助けを求める。当然、退治するのは私の仕事だ。夫のG嫌いはかなりのもので、私はやつの名前を呼ぶことすら禁じられ、夫の不在中の捕物帳は教えてくれるなとキツく言われている(言わせてくれよ)

正直、あいつらが何したって言うんだ…という気持ちもなくはないけれど、私もそういう「理由がなくても、嫌なもの」はあるし、夫はそういう私の気持ちを大事にしてくれる人なので、何も言わず淡々と仕事をこなしている。(たまにうっかり捕物帳を披露して怒らせてしまう。言いたい気持ちにフタをするのって大変だ)

ただひとつ、私にもさすがに怖い虫がいる。

蜂だ。

一昨年の夏だったと思う。家のシャッターを閉めようと窓を開けたら、なぜか蜂が一斉に家の中に入ってきた。

わけもわからぬまま、とりあえず窓を閉め、一目散に犬を抱き上げ避難させた。

「夫もいないし、どうしよう」と泣きそうになりながら、短パンTシャツ姿で冷却スプレー1本で蜂7、8匹と戦った。戦いは一時間近くかかったと記憶している。

ちなみに、蜂は冷却スプレーでは死なない。冷却スプレーで弱った蜂をスプレーの風で窓辺に追い込んで外に出す、という丁寧な作業をひたすら繰り返した。

夏なのに私は震えていた。アシナガバチ、怖かった。

窓を開ける時は、外をよく確認してから開けた方がいい。決して、よそ見しながら開けてはいけない。

私が言えるのはそれだけだ。

 

この事件を思い出す時いつも「自分では冷静に対応したつもりだったけど、短パンTシャツ姿はどうかと思う。危ないよ。」ということを考える。緊急時に冷静になるって、難しいな。