夫がしばらくいない
夫はいま入院している
一人暮らしの経験がない私は、戸締りや火の元の確認にいちいちヒヤヒヤしながら、なんとか日々を送っている
昨今の、何でもかんでも「不謹慎だ」と叩く風潮はどうも苦手で、正直うんざりしている
けれど
簡単な手術とはいえ初めての全身麻酔、不安の裏返しだったんだろう、手術に向かう夫が
「来世で会おう」
とふざけて言った瞬間、私は怒った。
言っておくが、私は滅多に怒らない。
来世なんてあってたまるかバカ言ってんな、生きろ
不謹慎のお手本みたいなエピソード。多分、あれはずっと忘れない。
夫らしくない悪ふざけだったな、ばーろーだな
不謹慎と言えば、夫の入院中に意気揚々と米津玄師のライブに行く私のことを「不謹慎だ」と叩きたがる人も世の中には いるんだろう
ただ、私と夫の間でそれは「不謹慎ではない」「予定を変えて自宅に籠ることには、なんの意味もない」
そう結論が出ているので、叩きたいだけの外野の意見はf××kだ
正直、生きるので精一杯なので、人を傷付けるのが目的の悪意に構っている余裕はない
…なんだか荒々しくなってきた
入院3日目あたりから、私は夫のいない生活に限界を感じている
夫が死んだら、こんな生活なのかなぁ なんて考えて絶望したり
そんな日々も もう終わる
明日、夫が帰ってくる
果てしない食事管理の日々が、また始まる