おしゃべりな脳みそ

脳内が多動

ヘルニアと子宮内膜症と温灸の話

私はデパコスを買うようになる前、とにかくファッションにお金をかけてきたタイプで「オシャレは我慢」というお洒落な友人の言葉に素直に従い、よく薄着をして出歩いていた。

そのたびに母にかけられる「寒そう。身体を冷やすのは良くない」という言葉にうんざりしていた。

まぁ、こんなのは誰しもが若い頃に経験することだろうと思う。

今や寒くてとてもじゃないが薄着で外を歩けない。冷えで精神エネルギーまでもっていかれる。温かさは心まで温める。願わくば24時間ぬるま湯につかっていたい。

 

私が冷えの恐ろしさを知ったのは、腰と首のヘルニアの治療で通っていた「温灸を併用した整体」で予想外の効果を実感した時だった。

簡潔に言うと

子宮内膜症が温灸によって大幅に軽減された」

おやおや?なんかこいつ怪しい事言い出したぞ…と思いましたか?

私でも経験してなければそう思ったと思います、激しく同意です。わかります。

続けます

子宮内膜症の原因は解明されていないけれど、冷えによって起きると言われている。温灸で改善した経験から、やはりそれは間違いないと個人的に確信を持っている。

私は科学的根拠のないものがひどく苦手なので、安易にこんな事は言わない。

そもそも子宮内膜というのは、健康な女性なら常に子宮内にあって、周期によって厚みを増してゆき、それが一部剥がれ落ちるのが月経。妊娠すればより厚みを増して胎盤となる。その子宮内膜が本来あるべきでないところにできてしまうのが、子宮内膜症である。

これは、冷えたところを温めようとして内膜ができてしまうのではないか、と言われている。

私が通っていた整体ではセラミック製の温灸が使われていて、温かい石のようなものをタオルに包んで首や腰に置いた状態で、足首や肩などの関節を一通りぐるぐる回すなりしてほぐされるというのが主な施術内容だった。

私は長らく不妊治療をしていたのだが、途中、卵巣内にわずかに内膜ができた事がわかり(最初はなかった)治療疲れもあり不妊治療を半年ほど休んだ時期があった

(本当は薬による治療を勧められたんだけど、母が内膜症の薬が合わなくて体調を崩してやめてしまった事を聞いていたので、少し休んでから考えようと思っていた)

温灸を併用する整体に週一で通っていたのは、その半年のことだった。

右腕に痺れが出るほど首のヘルニアが悪化していたが、それは通いだしてすぐに解消された(ヘルニアも血流の悪さが一因と言われている)

半年経って重い腰をあげ、内膜症の治療をするために病院でエコーをすると、卵巣内にあった内膜がなくなっているだけでなく

子宮内膜症の診断にも用いられる腫瘍マーカーの数値が正常値まで下がっていて、担当医は不思議そうに首をひねっていた。

私にとってこれ以上ないほどありがたい予想外の効果だった。

内膜症が改善されたところで私たちの不妊原因はまた別のところにあったので、結局授かりはしなかったけれど、軽い内膜症がある人には温灸がオススメできる。

あと、整体師に指導されていた日常生活のポイントで、下腹部にホッカイロを貼るというのは徹底して守っていた。

これを、夏もやれと言われた時はさすがに「正気か?🙂」と思ったけど、夏の方が冷房で冷えるんですよね。はいはい、わかります、頭では。

 

 

そういえば、ふと思い出したけど

「お洒落は我慢」って言ってた友人からある日珍しく電話が来て何かと思ったら「子宮内膜症って、やばい病気なのかな?私、子宮内膜症らしいんだけど、どうしよう」って言い出したことがあった

すごい

今の今まで忘れてた

10年以上前のこと

やっぱり冷えは恐ろしい

「オシャレは我慢」は呪いの言葉だ

今は我慢しなくても充分お洒落が楽しめる時代だ